国際EAP協会日本支部 倫理講座の報告

倫理観

2025年3月2日(日)、国際EAP協会日本支部の倫理講座で、講師のお役目をいただき、22名の参加者の皆さんと共に、ケーススタディを行いました。

専門家として倫理観を錆び付かせないように

国際EAPコンサルタント(CEAP)の有資格者にとっては、3年に1回の資格更新の折、倫理講座の修了証が必須となるため、ちょうど更新の時期にあたる方、またご自身の向学のため参加される方々がいらっしゃいました。

どこからでもオンラインで参加できるため、非常によい環境になったと思います。コロナ前でしたら、必ず東京にまで移動して・・・というのが当たり前でしたので、どうしても学びの格差が生まれていましたから。

ディスカッションメインの講座

講座は、私からお伝えすることは最小限にとどめ、話合いと分かち合いの時間を取れる限り取りました。最近の社会で起きていることを盛り込んで、架空の事例を準備し、自分が、外部EAPの立場のCEAPとして従業員さんから相談を受けた場合に、どう対応できるのか、小グループでディスカッションして知恵を出し合ってもらいました。

個人や組織に、どんなリスクが発生するかを念頭に置きつつ、複雑に倫理的ジレンマがからみあう難しいケースについて、いったいどんな手が打てるのか、あるいは打たねばならないのか、すごく熱い議論が展開されていました。

多種多様な専門性を持った人が集まり

参加された皆さんは、心理職、福祉職、医療関係者、企業の人事担当者などで、立場や専門性が多様であるからこそ、多様な視点から出てくるアイデアは、非常に幅が広く、また深く、エクセレントで素晴らしかったです。きっと皆さん、刺激を受け合ったことと思います。私も講師の立場ではありながら、ディスカッションのメンバーに入りたいような思いにもなりましたし、多くのエネルギーをもらう時間となりました。

すでに来年も担当させていただくことが決まりましたので、また時宜に見合った事例を作成しようと思います。