「じゃあ、あんたが作ってみろよ」
今クールのドラマの中でTBSの「じゃあ、あんたが作ってみろよ」が秀逸だなぁと感じています。
久しぶりに次回が待ち遠しいと思えるドラマになっています。
竹内涼真さん演じる勝男が発する、夏帆さん演じる鮎美が作った料理に対してのひと言ひと言が本当に傑作。
昭和にタイムスリップしたようなのをおもしろく感じていました。
ところが、鮎美が出て行ったことをきっかけに、勝男も鮎美も成長していっているのが、今は興味深いです。
応援したい思いになっています。
勝男がハラスメント行為者に
先回の放送では、勝男がプロジェクトリーダーになりました。
後輩男性社員との考え方のギャップに悩むという状況になりました。
上司からは、「飲みに誘ってコミュニケーションを」というアドバイス。
そこで、勝男が選んだのは、おにぎりを作っていって渡すということ。
鮎美が出て行ってから、食事を自分で丁寧に作るようになり、料理の腕も上がっています。
後輩も喜んで受け取ってるかに見えました。
しかし、その後輩が会社のヘルプラインに訴え出たのです。
これまでの数々の言動はハラスメントで、おにぎりも無理に渡され、「オニハラ」であると・・・。
しばらく出勤しないよう、上司から伝えられました。
上司も自分の助言がよくなかったこと、ハラスメントという認識が難しい時代になってしまったねということで、勝男に同情的はありました。
今の職場で起こりがちなケース
似たようなことが、あちこちの職場で起きているのではないでしょうか。
若い方たちを大事にしよう、ハラスメントと言われてはいけない、というのが大勢になってきています。
労働力不足の時代、辞められては困るという事情を抱えた職場も多いですよね。
ただ、それが本当に互いを尊重し合い、互いの違いを認め合うことなのでしょうか・・・。
単に年長者が年少者におもねっているだけになっていないでしょうか?
ケースバイケースですし、若い世代を批判したいわけではありません。
心底、悩ましい話だと思います。
改めて正しいハラスメント理解を
この12月は、厚生労働省が定めた「職場のハラスメント撲滅月間」です。
下の立場から上の立場へのハラスメントも起きるようになってきています。
カスタマーハラスメントに注目が集まっている中、従業員同士のあらゆるハラスメントについても、襟を正し、正しい理解をする機会にしていただきたいです。

