「リワーク」って?よくわからない…

回復

リワークとは

皆さんは、「リワーク」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

職場に復帰するという意味の“Return to Work”を短くして、こう呼びます。

また「リワークプログラム」という、精神疾患で休職されている方が通う職場復帰のためにリハビリテーションを略して「リワーク」と言うことが多いです。

リワークはどこで実施しているのか

主には、①医療機関、②独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構の地域障害者職業センターで実施しているものをリワークと言います。

「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」に準じて、企業で行う「復職支援プログラム」を「リワーク」と呼ぶ場合もあります。

最近は、就労移行支援事業所で行っている福祉サービスをリワークと呼ぶことがあります。

就労移行支援事業所は、障害者手帳をお持ちで、無職の方が対象となっています。

就労移行支援事業所が休職中の方を受け入れる場合もありますが、リワークを実施する医療機関がない地域で、やむを得ずというケースのみです。

医療機関でのリワーク(医療リワーク)

この記事では、当社代表の木下が携わっている医療機関のリワークについて、ご説明します。

  • そもそも医療リワークとは

医療保険制度のもと、精神科デイケア、精神科ショートケア、通院集団精神療法などの枠組みになります。

医師、看護師、心理職、福祉職などがスタッフとしてかかわり実施します。

参加される方は、その医療機関の患者さんとなります。

すべての医療機関で行っているわけではないので、通っている病院や医院にリワークがない場合は、主治医の先生の許可を得て、近隣の医療リワークの患者となって、通うことになります。

その場合は、医療リワークと主治医が、情報共有などの連携を行います。

「うつ病リワーク協会」のWebサイトに、医療機関の情報がありますので一度ご覧ください。

  • 費用

健康保険制度、自立支援制度を用いれば、健康保険組合や自治体が費用の一部を負担します。

ご本人が支払う医療費は、基本的に毎月の健康保険料。そこにプラスして、1日およそ数百円から千数百円です。

精神障害者手帳を取得している方も通えます。その場合は、費用は無料になります。

また、1ヶ月の合計が一定金額になると、それ以上の負担はしなくてよいケースもあります。

  • 何をするのか

医療リワークは、治療の一環であることが大きな特徴です。

働けるコンディションになるまでの回復とその後の再発防止スキルの獲得を目指し、医療機関ごとに特徴のある内容が実施されています。

通えそうな場所にある機関が、どのような内容を行っているかは、ぜひ問い合わせて、ご自分に合ったプログラムを行っている医療リワークを選ぶことをお勧めします。

主には、

個人作業、行動作業、グループディスカッション、講義という形式。

病気の理解、ストレスマネジメント、認知行動療法、コミュニケーショントレーニング、運動療法、リラクゼーション法などを学んでいきます。

  • どういう場なのか

どんなリワークにも共通するのは、集団で行うプログラムであること。

同じように休職している人たちが、何人もいる(医療機関の規模にもよりますが、10数人から20数人くらいいるとお考えください)場です。

他者と一緒に同じことに取組み、話をするという、復職に向けて必須の機会となります。多くの方が、休職に入ってしばらくは家でひたすら休養する期間があります。

リワークに通う決断をする頃には、楽々ではないにしても外に出られるようにはなっているでしょう。

リワークに通うこと自体が、通勤トレーニング、社会的な場所で一定時間を過ごすトレーニングになります。

集団の中で過ごすということは、当然それなりのストレスが発生します。

決して、楽しいばかりでもありません。

しかし、復職すれば、否が応でも職場のストレスに再度さらされることになるものです。

リワーク中の対人関係上のストレスは、それにどう向き合うのか、どう対処するのか、とても大事な復職準備の体験になると言えます。

リワークに参加するかしないか

復職に向け、リワークへの参加は必須ではありません。

ですが、参加することで、自己理解が深まり、再発防止策が自分で打てるようになることは実感しています。

リワークに参加する方々を見ていると、休職したから気づいたことや学んだことがたくさんあることがわかります。

休職という経験を通じ、一皮も二皮も剥け、成長した状態で職場に戻る人たちも多くいます。

ですので、私は、休職中に医療リワークを利用することを強くお勧めします。

それが、ご本人のみならず、迎え入れる職場にとっても、休んでもらった甲斐を感じ、職場での対応の負担や再発リスクが減り、とてもよいことだと思うのです。